ついに届きました!Session Acoustic D.I.!!
NAMM SHOWでの映像を見て以来、
「この機材、触ってみたいなー」とずっと思っていましたが、
ウクレレマガジン編集部から取材の依頼が来て!!!
「さ、触れるんだー!!!」と歓喜の歌!
編集部から、国内で一台しかないというSession Acoustic D.I.が
届いた時には、正直5時間くらい連続で弾きまくりました。。。。
おかげで寝不足・・・・(笑)。
ですが、その際に
・Para Acoustic D.I.
・Venue
・Session Acoustic D.I.
同社の3台を徹底的に弾きわけてみました。そのレビューを、
個人的な意見ですが、「ウクレレ」に特化して書いてみようと思います!
まずはこのPara Acoustic D.I.
中域のコントロールと音色のコントロールに関しては、
ひょっとしたら、こういった扱いに慣れたミュージシャンにとって
これが一番かもしれません。
ですが「ステージで使う」という点に関していえば、
①電池駆動のみ(PAから48Vファンタム送る場合、別)
②ステージ上でプラグの抜き差しが出来ない。
①はやっぱり面倒。常に新しい9V電池を持っていないと
怖いし、ウクレレの場合、カフェなどそれほど大きくない
会場の場合もあるので、ミキサーやPA卓がにあるとは限りません。
なので48Vファンタム供給がない場合はやはり電池駆動ということですね。
②はボクなんかLow-GとHi-Gの2本を分けてコンサート会場に
もっていったりするので、ステージ上でペダルを踏んで、抜き差ししたい。
でもこの機種だとそれが出来ないんですよね。
そして今度はVenue
これはチューナーが付いてるし、9VのACアダプターも使用可。
「Mute」ペダルがあるので抜き差しも可能。
そしてノブで中域のコントロールも出来るので、ほぼ完璧!!
でもちょっと気になるのは。。。なんか音が少し常にコンプ入ったような
音になるんですよねー。基本的には「Para」と回路のはずなんですが。。。
やっぱりウクレレは特にピエゾ臭が強いので、
本来の音を再現するのは難しいのよね。とくにピッキングのニュアンスが難しい。
あとは、他のエフェクトをボードに積む場合、かさばる!ww
笑えるようですが、しょっちゅう国内海外演奏しに、飛行機、新幹線に乗る
我々のような家業では、スーツケースの中身は出来るだけ少なくしたいのですww
さて、下のSession Acoustic D.I.
並べてみると、かさばらない!ww。ま、それはそれとして、
ウクレレマガジン夏号2015、にもレビューしましたが、
・Satulate
・comp EQ
この2つが今回の大きな目玉と思います。
Satulate、comp EQは、そもそもレコーディング用語ともいえます。
通常のコンパクトエフェクターではこの単語は出てきませんよね。
ぼくもスタジオにミックスに立ち寄った際に、ProToolsでのプラグインで
聞いた以来でした。
ではなぜ、それが今回、その2つのノブが追加されたのか?
LR・Buggs社のYouTubeでも確認できますが、
レコーディングのメッカ、アメリカのナッシュビルでアイデア、開発されました。
「レコーディング現場の音をステージで!」
というのが、狙いではないのでしょうか。
http://www.jes1988.com/lrbaggs/sessiondi/
実際に試してみると、Satulateのノブを3まで上げる。
これだけでピッキングのニュアンスがまったく変わります。
ウクレレ独自の奏法ならストラムのニュアンスですね。
これも温かみを増して、かつサクサクとメリハリのある音になります。
でも6.5か7以上にノブを回すと、ちょっと行き過ぎな感じもします。
次、comp EQ 全体のトーンのバランスを整えます。
強く弾くと大きくかかります。これも時計回しにまわしすぎると効果が薄れます。
これはマニュアルにも書かれていないのですが、Para Acoustic D.I. で懸念された
「9Vアダプターが使えない!」も解消!Muteも出来る。
これだけでもステージでの使い勝手が良くなりました。
Para Acoustic D.I では微妙なニュアンスも、
マニュアル的に中域コントロール出来てが素晴らしいですが、
このSessionは、もう少し「直感的にノブでニュアンス作り」が可能です。
ボクもJESさんからご連絡いただきモニター・ミュージシャンとなりました。
今後、この機材の良さをもっと知りたいと思います!