いやはや。。。。おどろきました。
2014年のインターナショナル・ウクレレ・コンテストは5/24に
ハワイ州オアフ島アラモアナショッピングセンターステージで開催されました。
審査員様もこのようなインターナショナルな顔ぶれ!
ここではとりあえずアダルトの部(14歳以上)だけ割愛しようと思います。
アダルトの部(14歳以上)
優勝:ガイ・ユーク(タイ王国)
準優勝:トニー・リュー(中華人民共和国)
3位:花村美歩(日本国)
会場もすごいのですが、なんといっても
韓国、中国、タイ、ハワイとチャンピオンクラスの凄腕が集結したのです。
日本からもすごいです。
日本開催のジ・ウクレレコンテスト2013のMVP花村美歩(Co-HaL)。
ジウクレレコンテストファイナリストの田路さん、
ウィンピーさん、森山ジュンイチさんなど、そうそうたる顔ぶれ。
そこで、韓国・釜山からはブルース・りーが登場!
彼とはタイのフェスで知り合い、毎晩飲んだりセッションした仲。
曲目はオリジナルだが、ファンキーなストラムカッティングを多用し、
お客さんも煽るコリアらしい熱いパフォーマンス!
そして中国・上海からはトニー・リュー。
上海で3000人以上の生徒を持つ彼は、
派手なタッピングやピッキングのプレイが注目されていたが、
エキゾチックなメロディに確実なテクニック!
素晴らしいパフォーマンス。
そしてタイからはガイ・ユーク。
すでにタイのウクレレコンテストを総なめにした若干16歳の天才少年。
今回はオリジナル曲で挑戦。
パフォーマンスもアメリカ向きで、
曲もタイらしいメロディックなマイナー調ながらも、確実なテクニック。
もうすこしメロディが分かりやすいろもっとグッドだったなぁ。
森山ジュンイチさん。
ジャズウクレレも定評ありながら、テクノっぽいサウンドをipodにのせて、
軽快なサウンド。個人的には楽しくて好き。
ちょっと音がこもっていたので、もう少しブライトで、
オケとのバランスがいいともっと良かったです。
ウィンピーさん。
横浜方面のイベントで知り合い、
ウクレレとパーカションとタップダンスを同時にやる
とっても素敵なパフォーマー。アメリカ向きな気がします。
もう少しタップの音が聞こえるとよかったなぁ。
青森から参加の素江さん。
皆がプリアンプつきのピックアップ内蔵で挑むのに対して、
マイクで姿勢を正して、
ジ・ウクレレで演奏した「バッハの無伴奏チェロ曲」。
この曲は前回、da-imaさんが選曲した美しい旋律の無伴奏曲。
指と爪の間の中間的なミドルサウンドが、ステージ上にこだまする。
最後は礼と挨拶。
素江さんが素晴らしいのは人間性が、演奏に出ていること。
そして田路さん。
大阪でもバークレー式にウクレレの先生もしていて、
ジャズもFUSIONも得意な万能型ウクレレプレイヤー。
今回も自慢のアレンジの「黒いオルフェ」で登場。
良かった。本当によかったんだけど、
ハワイ向き?というとこが非常に難しいところ。
これが日本のコンテストならMVP間違いなしといった感じ。
演奏の精度はメンバー中、一番だったんじゃと思います。
時間の都合で全員の参加者をかけないのが残念ですが、
総評として、「ウクレレを弾く」ということにおいては、
素晴らしいレベルのファイナリストがほとんどでした。
個人的には皆、コンテスト曲なのだから、
もう少し派手な曲を持ってきてもよかったのでは?
と思うアーティストもいましたね。
前々回、ジ・ウクレレMVPの「山本家」さんが参加し、
素晴らしい精度の高いプレイを見せながらも、
派手でハワイや外国人が好きそうなパフォーマーが優勝したように、
コンテストの趣向性が要ですよね。
ボクも、以前格闘技の中でも、サブミッションレスリングが好きで、
ルールが似ているブラジリアン柔術のルールを
知りもしないで参加するとびっくりするほど勝てない!
絶対優勝したいなら、その大会の趣向性に目を向けないと、
奥襟を取られてしまうのだ。
なので、曲が違ったら優勝だったという方がごろごろいたと思います。
しかしながら、花村美歩さんは日本語の弾き語り曲で、
ダンスというパフォーマンスにあわせた
キュートなステージングで見事MVPを獲得!
「弾き語りでは勝てないコンテスト」と
いわれた大会で、下馬評をひっくり返した。
タイトル的にも。
ジ・ウクレレコンテストと
ハワイ国際ウクレレコンテストの2冠は史上初!
素晴らしかった。まさに日本の鏡だ。おめでとう美歩さん。
すでにJakeShimabukuroさんのコピー的な
演奏者は圧倒的に減っていた。
名渡山遼という、渡辺海智といい、
その影響を大きく受けたプレイヤーたちは、
オリジナルを何曲もつくり、
もう次の時代、次のフェーズに移行しているのだ。
コンテストとは、単に競技ではなく、
「その楽器、その競技の次世代ディスカッション」というフィールドで
新しい意味をもつことだろう。